米国株式と米国債券の2種類の資産からなるシンプルなレバレッジバランス投信。固定比率運用。
米国投資の新たな運用手法ファンド「USA360」登場! | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)
商品解説
ポートフォリオ構成

米国債券:米国株式=270:90の極めてシンプルなポートフォリオ構成。
実は米国債券は5年債、10年債の2種類に等比率で投資している。
なので米国5年債:米国10年債:米国株式=135:135:90ともいえる。

シャープレシオ
ポートフォリオヴィジュアライザーにてアセットアロケーションを再現してみました。
米国債券はパンフレットの通り、5年債と10年債に半分ずつ振りました。

これに3.6倍のレバレッジがかかる。
ハイパーインフレ時にどれほど耐える?
米国5年債135%、米国10年債135%。金利水準にもよりますが、デュレーション15~16年相当となります。1970年代に先進国の長期金利は20%まで達しました。もし明日長期金利が20%に達したとき、ポートフォリオに与える損失について推定しました。
債券価格と利回り(表) – 高精度計算サイト (casio.jp)

最終利回りが0%から20%に上昇するとき、
表面利率0%の5年国債の債券価格は100 -> 50 で50%ダウンします。
表面利率0%の10年国債の債券価格は100 -> 33 で67%ダウンします。
本投信は5年国債に135%、10年国債に135%振っているので、アメリカの金利上昇が一夜で20%上昇するとポートフォリオに与える損失は135%×(-50%)+135%×(-67%)=約157%であり、ポートフォリオは残念ながら破産してしまいます。(コロナショックで30年債券が0.7% -> 1.8%にまで売り込まれたとき、たった1%の変動ですが大騒ぎになりました。たぶん国が止めると思います。)
該当ポートフォリオを自身で作成される場合
アセット比率 | 再現部品 | 倍率 |
米国株式90% | ダウ2倍(2040) | 50% |
米国5年債135%+米国10年債135% | 米国20年債 (2621) | 100% |
本商品のポートフォリオが米国株式と米国債券の2種類のみという極めてシンプルな構成のため、複製するのは比較的ラクだと思います。米国5年債135%+米国10年債135%はデュレーションが15~16年相当であることから、同等のデュレーションを持つ米国20年債100%で代用しました。
シンプルなゆえ、アレンジも比較的自由にできます。
例:米国20年債を90%に減らし金2倍(2036)を10%加え、ポートフォリオの分散化を図る
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