パーティカルブルスプレッドで億り人2

前回、期近のストライク107.5と110.0とでパーティカルブルスプレッドを組んだら誰でも億り人になれるんじゃないかと考え検証してみて、確かに億り人になれそうなパフォーマンスは出していたんですよね。ただ、いくつか前提があると思っていまして、少なくとも一つがストライク107.5よりストライク110のほうが高いIVを持っていることだと思うんですよね。そこで、今回はもしストライク107.5と110.0が同じIVを持っていた場合にもパーティカルブルスプレッドは投資手法として本当に成り立つかどうか検証していきたいと思います。

今回は、

  • 期近のストライク107.5と110.0の IVがともに15(で5ペア組む)
  • 期近のストライク107.5と110.0の IVがともに17(で5ペア組む)
  • 期近のストライク107.5と110.0の IVがともに20(で5ペア組む)

のケースでやっていきたいと思います。早速結果を出していきます。

表を見るとですね、 IV 値が高くなるにつれシャープレシオが小さくなっていくことがわかりますよね。日経平均(N225)と比べていただきたいのですけど、 IV =20のケースでは日経平均よりもシャープレシオが悪くなっていることがわかりますね。日経平均よりもシャープレシオが小さいとなると、レバレッジを賭けてもいいことはなくなりますね。

IV =20 のケースって、近年の日経平均ではそんなには発生しないのですが、ふと弱気になって日経平均が5%、7%と少し下げるとよく発生するケースではあります。小幅に下げたときこそ日経平均の買いのチャンスなのですが、その場合は おそらくIV も高くなってしまっていますね。(ボラティリティトレードだと、小幅に下げたときは反発すれば IV が下がるのでむしろ先物買い+コール売りの通称カバードコールを組まれる方も多いでしょうね。)

まあ、上向きのブラックスワン対策で、ほとんどのケースでストライク110のIVはストライク107.5より高いと思いますが、パーティカルブルスプレッドのシャープレシオは日経平均と同等とみなしておくと無難なのかなとは思います。

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