ブルシンセティック(2)

組成時デルタヘッジ付のブルシンセティックのペイオフダイアグラム。左から組成時、中間経過、満期直前。
IV LIST DTE/Strike105strike9085
6014.82427.5
18016.82224.2
バックテストに使用したオプションのIVデータ。2021/08/06終値を使用。

考察

  1. どのケースでみても、1か月毎にロールする手法は満期まで持ち込みする手法に比べシャープレシオとリターンの点で劣っている。これは、オプションの時間経過に伴うIV変動から不利益を被っているためと考えられる。
    1. ストライク105のオプションのIVは時間経過とともに低下する。(買いポジションのため負の影響)
    2. ストライク90、85のオプションのIVは時間経過とともに上昇する。(売りポジションのため負の影響)
  2. 1か月毎にロールする手法の日経平均との相関係数は満期まで持ち込む手法よりも高く、これはマイナスポイント。満期まで持ち込む場合に生じる負のデルタが1か月毎にロールする手法にはそこまで生じないためだと考えられる。
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