プットリバースカレンダー

注意:グラフはリバースカレンダーを5セット組んだケースを表記、1セットだと動きが地味なので。
IV LIST DTE/Strike90strike8580
3024.83035
602427.532
1802224.226.5
バックテストに使用したオプションのIVデータ。2021/08/06終値を使用。

考察

  1. 組成時デルタヘッジ付のプットリバースカレンダーは日経平均との相関係数がマイナスなので、原資産の運用を邪魔しない(ただし、相場が本当に下落するときはIVが上昇するため、実際は不明。プットリバースカレンダーのベガは教科書ではマイナスと教えられていて、リーマンショックでは教科書通り期先プットの価格が大きく跳ね上がったが、東日本大震災やコロナショックでは期近も期先に負けないぐらい価格が跳ね上がっており、どちらに転ぶかは不明)
  2. リバースカレンダーの売りプットに残存180日のオプションを使用したときのパフォーマンスの悪さは深刻である。一つにはポジションを組んだ時点のIVが残存30日や60日のプットオプションと比較し低いこと、もう一つは時間経過によるIVの上昇が残存180日プットオプションのリターンを大きく下げていること(-0.08%程度)が上げられる。
  3. プットリバースカレンダーは大きな枚数を組成しないとパフォーマンスに大きな影響を与えない。手数料面では厳しいポジションといえる。オプション1枚当たり手数料コストはリターンに0.01-0.02%程度のマイナスを与える。
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