中国恒大集団のデフォルトと株式市場

中国恒大集団の債務返済が遅延しデフォルト懸念が発生している。
リーマンショック級と想定している投資家もいるが、リーマンブラザーズの負債は当時額で64兆円であり、中国恒大集団の負債は33兆円はそれより小さい。

リーマンショックはリーマンブラザーズの破綻により生じた世界株価下落であるが、実はリーマンブラザーズの破綻前に、最初にベアスターンズが破綻し、次にファニーメイとフレディマックが破綻している。ベアスターンズ破綻ではJPモルガンが救済的買収を行い、ファニーメイとフレディマックについては政府による無制限の資本提供による救済を行った。しかし、リーマンブラザーズについては政府による救済が行われず、2008年9月15日に倒産してしまった。

中国では不動産大手でデフォルトした企業はまだ一つもなく、 中国恒大集団 倒産による信用不安が生じる場合も、類似例としてはベアスターンズ破綻のほうが近いように感じられるが、いかがだろうか。

さて、株価の動きは明日の投資家が決めることで事前に予想することはできないが、追証売り等やむを得ない事情で株価が思いもよらぬ速度で下がる場面に備える目的においては、以下のデリバティブを使ったヘッジが考えられる。

  1. VIXーETFを買い持ちにする
  2. オプションを購入し急激な動き(ガンマ)またはIVの上昇(ベガ)から利益を得る

FRBによる緊急利下げを起因とする機関投資家の株式売り・債券買いにも注意したい。

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